樹木を活かした快適な庭づくり 1

 

ここちよい庭をつくりましょう 

42-15641358 人にとってその空間が居心地よいかどうかは非常に重要なことです。特に庭は屋外のため、外部のさまざまな環境からダイレクトに影響を受けますので、ここちよい空間、楽しめる空間にするには、いろいろな工夫が必要です。

 樹木をうまく使うことで、庭という空間が住まいや住む人にさまざまな効用をもたらします。ここではごく一部を紹介しますが、現場によってその置かれた環境や立地条件などはマチマチでしょう。現場の環境や諸条件をよく観察して、樹木の機能性や特性を充分に活かした心地よい庭づくりをめざしましょう。

微気候の調整

 

 1 陽ざしのコントロール

sunshine ここちよい庭にとって、陽射しのコントロールはとても大きな要素です。特に夏の強すぎる陽射しは人だけでなく植物にとっても苦手なものです。庭の立地や住居との関係を考えながら、樹木を使って陽射しをうまくコントロールしましょう。

 特に中高木の「落葉広葉樹」は、夏は葉が茂るので強すぎる陽射しを遮り、冬は逆に葉が落ちるのでやわらかな陽射しを取り入れることができるスグレモノです。

 また、パーゴラなどの構造物では季節による調節が難しくなりますが、これに「落葉性のツル植物」を絡ませることで樹木と同じ効果を期待できます。

 

2 風のコントロール

風の調整 やわらかな自然の風は実に心地よいものですが、強すぎる風や砂ぼこりが舞いこむのは不快ですし、また、風の通らない庭は植物にも人にも不健全なものです。

 樹木や構造物の配置等を工夫することで、外を素通りしてしまう風を住まいへ招き入れたり、逆に強すぎる風を樹木の枝葉で攪拌し、直接吹き込むのをやわらげたりできます。

 また、中庭など風通しの悪い空間は、塀に予め風穴を設けるなど、できるだけ風が通るような工夫をすると良いでしょう。

 

3 温度のコントロール 

植物 温度は陽射しの影響を強く受けますが、植物の機能を利用することで温度を調節し、夏涼しく、冬温かく過ごせます。そのしくみは、直接的には植物のもつ「水分の蒸散作用」によって空気が冷却されるというものです。ある試算では、熱量換算で4㎡の芝生地がエアコン1台12時間分の冷却効果と同じと言われています。

 特に建物のそばに「落葉広葉樹」があると効果的で、真夏の温度コントロールができます。あるいは、壁面やパネル、パーゴラ等に「落葉性ツタ類」をからませても同様の効果が得られるでしょう。 

 

 
香りの植物4 香りを楽しむ 

 あなたにとっての心地よい香り、また思い出の香りは何ですか?

 香りは五感の中でも特に強く反応しますので、好きな香りや想い出の香りを嗅ぐことで癒しの効果も高くなります。

 植物には無臭というものはなく、花木やハーブ類など多彩な香りがあります。また庭には植物以外にも四季折々さまざまな香りが楽しめます。

 

 

音を愉しむ5 音をコントロールし、楽しむ。 

 住まいには、周辺環境によりさまざまな雑音や不快音、あるいは騒音が入り込んできます。でも、不快な音が樹木の幹や枝、葉に乱反射して拡散したり、また、心地よい音でマスキングしたりすることができます。

 庭にとって音という要素は大切で、葉ずれの音や小鳥の声、水の音など自然が発する心地よい音を楽しむことで、庭が何倍も楽しくなり、五感も大いに刺激され癒されます。 

 

 
植物の色彩6 色を愉しむ 

 色彩も心地よい庭をつくる大事な要素です。上手なカラーコーディネイトは、狭い所を広く見せたり、涼しげに感じさせたり、暖かくみせたりといった演出ができます。 でも、植物を使ってカラーコーディネイトをするのは意外と難しいものです。生き物であるためにさまざまに変化することと、花だけでなく葉や実や幹など「色」として観賞する部位もさまざまであること。そして同じ色でも花や葉の大きさ、形、質感等によって全く印象が変わってきますので、絵の具のように単純に色の組み合わせだけで決められないのです。

 建物やインテリアイメージとも調和させながら、同系色で穏やかな印象にしたり、補色の組み合わせでシャープな印象にしたり、季節ごとにテーマカラーを変えてみるのも愉しいでしょう。 また、特にポイントになるのは、「花色」だけでなく多彩な「葉色」の使い方です。カラーリーフと呼ばれるこれらの植物群は花とは違った印象の「色」として生かせます。「白花」とともに緩衝材として花と花のつなぎに使ったり、庭のアクセントに使ったりとさまざまです。いろいろ試してみて自分なりの組み合わせを見つけるのも庭の密かな愉しみかもしれません。 

 

味わう植物7 味わう悦び 

 幼いころ、野山や庭で味わった味覚の記憶はありませんか?

 遠い昔のことでも舌はその味を結構憶えているものです。郷愁を誘う想い出の果樹や好きな果樹、ハーブなど庭で気軽に楽しんで見ましょう。

 庭で楽しめる味わいの数々・・・収穫の豊かさは心の豊かさにつながります。

 

 

触感を愉しむ8 触れる面白さ 

 触覚についての好みやこだわりは人によって結構違うもので、その人の幼いころの原体験も大きく影響しているといわれます。自分にとって心地よい手触りの植物を植えるのも庭の楽しみの一つでしょう。

 ツルツル、カサカサ、ふわふわ、チクチク・・・時には植物に触れてみませんか? 

 

 

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