小さな庭のプランニング3(駐車場)
駐車スペース
駐車スペースはどうしても広い空間を占めて目立ちますが、敷地が限られている分貴重なスペースですからできるだけ有効活用したいものです。
しかしその機能上、立ち上がりのある樹木は植えにくいし、またコンクリートなど無機質で単調な空間になりやすく、敷地全体が味気ないものになりがちです。
ぜひ、車が停まっていないときにも観賞に耐えうるような立派な「庭」にしてみましょう。
プランニングのポイント
1)できるだけ「単調にならない」ようにしましょう。最近よく見かけるように、舗装面にスリット状に地被を植栽したり、あるいは舗装自体を石やレンガなどでできるだけデザイン的な処理をしてみましょう。
2)機能を損ねない範囲で「立体的」に演出しましょう。例えば、駐車スペースの周りに擁壁等の立ち上がりがあれば、床面と壁面の接点部に細い植え込みスペースを設けそこに地被植物を植えたり、壁面の上部からツル植物を垂らしたりするだけで随分と印象が変わります。
3)普段使わない来客用駐車スペースは車のないときは庭として有効活用しましょう。
(来客用駐車スペースを庭の一部として取り込んだ事例。)⇒
機能的には車の車輪が乗ることと、乗り降りする人の通路が確保されればよいので工夫しだいで植栽を多く取り入れた庭づくりができるでしょう。
4)レイアウト等工夫しだいでは駐車スペースまわりに樹木を植栽するスペースが作れます。その場合、是非「雑木類」を植えてみましょう。
下枝がなく、頭上に枝葉を広げる雑木は階層的な空間構成にできるので駐車スペースにも向いています。森の中にいるような潤いのある素敵な駐車スペースになるでしょう。ただし、樹種によっては花や実が落ちて床面や車を汚しやすいものがありますので注意も必要です。
(小さな庭づくり、大阪)