都会の一角に目を引く小庭・・・重厚感のある古民家改修
都市の真ん中に残る古民家の改修です。
白黒の漆喰壁が印象的な、とても重厚感のある建物でした。
お庭の改修は、玄関前のアプローチ脇と裏庭がメインです。
まず、アプローチ脇では建物のイメージに合わせてクロチク(黒竹)を列植して隣家との見切りにしています。
オーナーの庭から小さなウメの木を移植してきて彩りを添えてみました。
裏庭は日当たりがあまり良くないですが、既存のサクラがありました。
また、オーナーは以前より古い石灯籠などを蒐集、保存されていて、それを活かしての作庭です。
ここでは、シンプルな意匠の角形灯籠をサクラの足元に据え、それを中心に周りの景色を整えてみました。
さらには、隣地に大きなガレージスペースがあり、この一角にも和のスポットガーデンを設けています。
こちらもオーナー保存の古い「春日灯籠」や「なつめ鉢」などを使って作庭してみました。
景の中心に大きな「なつめ鉢」を据えることにし、実際に水を引いて筧から落としています。
金属製の筧から注がれた水がなつめ鉢から溢れるさまを、乱形石を使った「水紋」の意匠で強調してみました。・・・
背景の大きな春日灯籠や植栽とともに、都会の道端の一角に目を引く憩いのスペースを提供しています。・・・
大変悦んでいただきました。ありがとうございました。
(使用樹種)
クロチク、ウメ、ワビスケ、シラカシ、ナンテン、常緑ヤマボウシ、イロハモミジ、サザンカ、ヒュウガミズキ、マホニア・コンフーサ、フイリガクアジサイ、フイリヤブラン、ベニシダ、キチジョウソウ、フッキソウ、タマリュウ、トクサ ほか
(小さな庭づくり、大阪)