お茶庭からひろがる想い・・・

先日来、八尾市内にて露地(お茶庭)の作庭をお手伝いさせていただいております。

会社オーナーさまの別荘で生駒山の麓にある古い茶室ですが、長年放置されていたのでモウソウチクや雑木が繁茂し、だいぶん荒れておりました。数年前から雑木や竹の整理、建物の改築、修繕をしながらようやくお茶庭のほうも出来上がってきました。

世界中を旅してお茶を楽しんでこられたオーナーは、お茶の楽しさをもっと広めたい、ここを誰もが気軽に楽しめるお茶空間にしたいとの想いが強く、連日のように現場視察に余念がありません。

待合いや中門、蹲、飛石、竹垣、植栽・・・と徐々に整ってくるとなぜかワクワクしてきて、自然とテンションが上がってくるから不思議ですね・・・。

施工途中のお茶庭
施工途中の茶庭

一方、オーナーの思いが届いたのか、借景上懸念していた隣接する空き地がタイミング良く最近手に入り、ここを茶室とともに人を呼べるようにしたいということで、修景の基本デザインを依頼されました。

隣地は300坪余りと広く、大人が楽しむ茶室に対して、ここは大勢の子供たちが楽しめる空間にしたいとのこと。

里山のイメージをモチーフに、段差のある地形や既存木等を活かしながら、ツリーハウスや築山、トンネルなどなど子供たちが自然遊びを通して夢中になって楽しめる庭、他にないような空間にしたい・・・とオーナーの夢や構想はどんどん広がっていきますが、いやはやどうなることか・・・これから頭を悩ませるところです。・・・(たのしい悩みです。)

ここは大阪平野を見渡せる高台ですので、ロケーションは申し分ありません。

木枯らしが吹きぬけるなか、木々の間から遠くに垣間見える大阪のビル群の中に、日本一高い商業ビル「あべのハルカス」がタケノコのように一段と突き出ているのがとても印象的な風景でした。

生駒山の麓から望む「あべのハルカス」
生駒山の麓から望む「あべのハルカス」

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