小さな庭のプランニング1(エントランス、玄関アプローチ)

エントランス、玄関アプローチ

エントランス、アプローチは住宅の「顔」とも言えます。狭い空間でもできるだけ緑を取り入れて潤いのある風景を表現したいものです。それには単に植栽スペースを作るだけでなく、配置や動線、視線等に配慮して狭くても奥行きや広がりをつくる工夫が必要です。

アプローチ

  プランニングのポイント

1)玄関扉はできるだけ道路から直接すべてが見えないようにしたいものです。

1本の樹木でも道路との見切りに植えると見違えるようなエントランスになりますし、樹木越しに玄関を眺めることで実際よりも奥行きや広がりを感じられます。さらには樹木の枝下を潜り抜けていくような印象をつくれるとなお効果的で、狭くても素敵なエントランス・アプローチになるでしょう。

もし、樹木を1本しか植えられないような狭小なところなら、やわらかな印象の「株立ち物」を植えましょう。その足元に四季折々の下草類を添えるだけで素敵なエントランスとなるでしょう。

狭い玄関前

2)エントランスのスペースが限られているなら、是非シンプルな「オープン外構」にしましょう。狭いところを無理に囲い込むとかえって圧迫感が生まれてしまいます。・・・

3)ポストや表札、インタホン、照明などエントランスに必要な機能はできるだけ1ヶ所にまとめたシンプルなデザインにしましょう。

4)できれば直線的なアプローチは避けたいものです。アプローチ床面は曲線にしたり、クランクにすることで空間が実際より長く広く感じます。

あまりに狭小すぎる場合には、玄関ポーチも含めて斜めにひねったり、矩形にすることで、奥行きや変化が生まれます。

また、斜めにひねることで周りにまとまった植栽スペースが生まれます。

玄関アプローチ

5) 地面の狭さだけに注目するのではなく、より立体的に、上方にも目を向けてみましょう。狭い所でも意外と空間に広がりがあるものでこれをぜひ利用して下さい。特に樹木をうまく活用することで、空間を階層的に有効利用できるようになるでしょう。木々の下を潜り抜けるような演出は狭さを感じさせず効果的です。


(小さな庭づくり、大阪)

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