狭いエントランスを長く広く感じさせる工夫と演出
新築住宅の作庭プランです。
敷地は広いのですが、玄関前のスペースに奥行きがない立地です。
こういった場合、修景のポイントとして玄関ポーチや玄関扉が道路からむき出しにならないようにしたいものです。・・・
ここでは最近よく見かけるようになった木調の「立て格子フェンス」を見切りに立て込んで目線を軽く遮ってみました。これによりアプローチの動線がクランクになり、空間が実際より長く広く感じられます。
これだけでも効果的なのですが、さらには狭いながらも植栽スペースを設けて背の高い樹木を植えています。
これによりさらに奥行きや広がりを強調できますし、樹木の枝下を潜り抜けていくような印象をつくれるとなお効果的で、植物のやわらかな印象と相まって狭くても素敵なエントランス・アプローチになります。
なお、この場合の樹木は下枝が少なくて樹冠の広がったやわらかな印象の樹形が効果的です。たとえ狭い空間でもうまく樹木を取り込んで、空間を階層的に有効利用してみましょう。
使用樹種:アオダモ、ソヨゴ、カラタネオガタマ、ヤマツツジ、ハクサンボク、アセビほか