お茶庭からひろがる想い・・・(13)
「冒険ちびっこ広場」を改修・・・
昨夏新たに子供の遊び場として整備した「冒険ちびっこ広場」ですが、新たに改修を加えることとなりました。
・・・メイン施設の「スー族テント」の改造です。
このテントは、バンブーハンモックで休んだり、あるいは子供たちを集めて講話や交流会をできるように設けたものですが、当初は更地の上に杭を打ち、丸太を円形に組み上げただけの簡易な構造でした。
出来上がってみてからいま一つ足らないものを感じたのでしょう・・・、突然オーナーよりこのテントの中を40~50㎝ほど円形に大きく掘り下げてしまい、周りに土留めと腰掛けを兼ねて石を組んでほしいとのご要望。・・・打ち合わせをしているうちに、併せて中をすべて土舗装にし、周りには縁石や排水溝も必要では・・・ということになりました。
できればテントを組む前から決まっていれば重機を入れることもできたのにと思いましたが仕方ありません。・・・
もともと畑地でしたので土も柔らかいだろうと私も安易に考えていたのですが、実際に掘ってみてびっくり。表土のすぐ下には硬い地山(岩盤)があって人力で掘り下げるのに一苦労でした。・・・ボランティアの方々にもお手伝いいただきながらようやくのことで掘り下げることができました。・・・
続いて石材の搬入、石の組み上げ、踏石と縁石(レンガ)の据え付け、排水溝、土間の土舗装・・・と書けば何でもない作業なのですが、実際にはここでも思わぬ一苦労がありました。
この敷地にはそれなりの勾配(傾斜)があったのですが、テント自体を立て込むときには真っ直ぐ立つように適当に補正(ひねり)をかけていました。
これだけなら何ら問題なかったのですが、これに「後付け」で円形の腰掛けや縁石、排水溝などを設けてくると、互いにいろいろとうまく納まらない不都合がおこり、それを違和感のないよう微調整しながらの作業となってしまいました。
当初からすべてが計画に入っていれば作業しやすかったと思いますが、やはり「後付け」作業は思わぬことで苦心してしまうものです。・・・
アドリブで一気に造形・・・
ところでテントの中を掘り下げたことで、また別の問題が生じてきました。・・・掘り上げた「残土」が多量に生じてしまったのです。
とりあえず広場の空地に盛り上げていましたが、途中からここに「築山」を作ってしまおう!ということになりました。
当初、「ひょうたん島」のような単純なイメージでしたが、いざ作業を進めているうちに遊び心で「恐竜」あるいは「竜」の造形にしてしまおうと考え、アドリブで一気に造形、石組みをやってしまいました。・・・
丸太の「わんぱく砦」からの動線をつなげるとともに、恐竜の背びれや尾びれ、足などを抽象的に石組みで表現してみました。・・・
テントで思わぬ苦戦をした分、築山では遊び心を開放してしまいましたが、皆さんにも悦んでいただき何よりでした。