よみがえった、憧れの「ローズガーデン」

New Works

バラがお好きな施主さまですが、お庭にさまざまな問題を抱えておられました。・・・

雑誌でみるような素敵な「ローズガーデン」に憧れ、ご自分で苗木を次々と買い求めては庭に植え込んでこられたようです。
さらにはご自分でバラのアーチやフェンスを設けたり、敷石や玉砂利を敷き込んだり、芝生を張ったり、レンガを積んで散水栓を自作したり・・・と何とか素敵なお庭にしようと懸命に奮闘されてきたようです。・・・

しかし、庭自体は南向きの広い立地でしたが、周囲の隣家に囲まれていて陰になり、バラを育てられるような陽地はリビング前の少しのエリアだけでした。・・・しかも敷地全体に水はけが悪く、周りの庭木も含め調子がよくありません。・・・
いくら手を加えても加えてもなかなか憧れのきれいな庭にならず、しまいには雑草もしつこくはびこってしまうなど手に負えなくなってしまったようです。・・・このような雑然とした状況に大いに不満をお持ちでした。・・・

リフォーム前の庭
リフォーム前の庭

ご要望としては、

※雑然とした庭をスッキリとしたい。・・・
※日当りのよいリビング前の部分を最大限に活かして「ローズガーデン」を作りなおしたい。・・・
※リビングからも庭からも見栄えの良い、またバラづくりを楽しめる「ローズガーデン」にしてほしい。・・・
※繁茂した庭木を整理してほしい。(移植や剪定など)・・・
※水はけが悪いので改善してほしい。・・・
※雑草がなるべく生えないようにしたい。・・・
※「テラス」を設けてお庭でくつろげるようにしてほしい。・・・
※既存のもの(バラやバラアーチ、散水栓など)を活かしてほしい。・・・などなど

計画図(平面図、立面図)

まずは、敷地全体の水はけの悪さの改善です。・・・
土壌をすべて入れ替えることは庭の立地やコストを考えると現実的ではありません。そこで、暗渠透水管を多数埋設し、既存の側溝や排水桝に余水がスムースに流れるように改良しました。
さらにはレンガで植桝を設けてできるだけ庭木が「高植え」になるようにし、併せてレンガ積みや縁石が庭の「見切り」になるようにして庭全体が整然とスッキリと見えるように整理し直しました。・・・

「ローズガーデン」となるリビング前の陽地には、バラのために高めに植桝を設けて良土を入れ、バラの生育に支障のないようにしています。

デザイン的には軸線を明確にシンメトリな構成です。・・・
室内からは移設したバラアーチを通して奥の景を見せるようにし、ポイントの「花台」とともに華やかな植栽で演出しています。また周りの植栽とも切り離し、植桝内にも動線を設けてバラを手入れし易いように配慮しています。・・・

オープンスペースとなる「テラス」は広めに確保し多目的に使えるようにしました。テラスの舗装は透水性の特殊な「砂利樹脂舗装」で水溜りができず、暗渠管を通してスムースに排水されるようにしています。

またテラスへ続く動線にはコストも考えて砂利敷きにしていますが、砂利の下には防草シートを敷くことで雑草を抑制できます。

また、周りの植栽も移植や剪定、補植をして全体をリメイクし直しました。
・・・

資材の搬入等苦心もしましたが、大いに悦んでいただき何よりです。
小さなローズガーデンですが、少しでも気軽にバラの手入れやお庭を楽しんでいただければと思います。

 

 

 

(大阪・河内長野市)


関連記事一覧