お茶庭からひろがる想い(11)

顛末記(9)

「冒険ちびっこ広場」を増設、整備しました。

前述の広場を施工中のころ、新たに隣の畑地の入手が決まりました。

新たに入手した隣地
新たに入手した隣地

この隣地はそれほど広くはないのですが、子供のためのアスレチック広場や休憩・研修施設として整備することとなりました。前述の大きな広場を当初より子供の遊び場として設定していたのですが、この隣地を入手したころから子供の遊び場としてはこちらに主体が移っていくことになります。・・・

この新たな広場のメインは「スー族テント」です。

北米のネイティブインディアンの伝統的な移動式住居をモチーフにしています。既存の足場丸太を円形に組み上げて骨組みとし、これにカラフルなテント布を巻き付けただけの簡素なものです。在庫の余った布地で作ってもらったので使える色が限られていました。当初は派手過ぎるかな?とも思いましたが、子供の遊び場としては楽しげで今ではすっかり風景になじんでいるようです。・・・

内部では東南アジアの「バンブーハンモック」を2段2列に吊るしており、寝転んで休憩したり、宿泊できるようにもなっています。また、子供たちを集めて講話や交流会などができるような想定をしており、作製した当初は平地にテントを組んだだけでしたが、後に床を丸く深く掘り下げて石組みで「腰掛け」を作ったり、土間をタタキにするなどの改修を加えています。(後述予定)・・・

大きな丸太を組んだ「わんぱくとりで」

この「スー族テント」を中心に、いくつかの簡素な遊具を自作しています。・・・

まず、大きな丸太が多数入手できましたので、これを使ってアスレチック風に遊具を作ることになりました。

丸太の形状がほとんど太いものばかりで、逆に細くて長尺のものが少なかったので使い方に苦心しました。子供たちの記憶に残るようなできるだけ大きな風景を描きたかったので、とりで風に大胆に連続して立て込んで「わんぱく丸太とりで」として修景してみました。・・・決して大きなものではないのですが、子供たちの目線には大きく聳えるような「砦」に見え、登ったり、隠れたり、回遊したりして楽しめるようにしています。・・・

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また、既存のクライミングボードを改造して「クライミングウォール」を組み上げました。高さが結構あるのですが、傾斜に難易度をつけて誰でも楽しめるようにしています。

さらに、テントの周囲を「丸太ステップ」や「丸太渡り」でつなぎ、環状に動線を設けています。・・・

サルスベリ20数本を移植・・・

隣地の民家との境界には目隠しや緩衝物を兼ねて「サルスベリ」を20数本列植しました。

これはオーナーの別宅から移植した古いもので、6m前後のものをできるだけ高さを落とさずに掘り取って運搬しました。「根回し」もなく、しかも真夏の不適期移植でしたので、掘り取り、運搬、養生に苦心しましたが何とか1本も枯らさずに動かすことができました。・・・

この広場は後にまた改造していくことになりますが、限られた資材で面白いものができたと思います。


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