やわらかな曲線を描くアプローチ
住宅の改修にともなう庭のリニューアルです。
(改修前)
もともと入口ゲートから玄関先、駐車場まで一面のコンクリート土間になっていたスペースに、土間を撤去し、新たにアプローチの舗装と植栽のスペースを設けたものです。
作庭上の課題としては、植樹桝の設置によって土間の表面排水を遮ってしまう懸念がありました。そこでアプローチの舗装には透水性の高い特殊な砂利樹脂舗装(ファインファイバ)を採用し、これと暗渠排水管を併用して雨水がすみやかに排水されるように配慮しました。
土間の撤去は作庭範囲だけを丁寧に切除して剥がし、アプローチ舗装との「見切り」には鉄平短冊石の小端立てで土間となじむように整えました。
また、植樹桝の土留めは既存の庭とのつながりに配慮して同じ青石を使用しています。
やわらかな曲線を描くアプローチに自然と玄関へと導かれ、これを包み込むような雑木類が雰囲気を盛り上げてくれます。・・・とてもやわらかな印象の雑木のアプローチとなりました。
メダカを飼育している大きめの水がめが庭のアクセントになっています。・・・