お茶庭からひろがる想い・・・(16)

鏡池の底樋が復活!・・・そして新たな茶室構想へ!

鏡池まわりは徐々に整備が進んでいるのですが、池の一段下にも新たに確保された広い敷地があってそのままになっています。その敷地を整備する前に、上段の鏡池の排水経路を確保をする必要がありました・・・。

鏡池には湧水が少しずつ流れ込んできているのですが、排水はオーバーフローとなる外樋(そとひ)はあるものの、池底の底樋(そこひ)は詰まっていて機能していないようなのです。かなり古い溜池ですので、どういう構造なっているかも分かりません・・・。

(鏡池の底樋)

そこで、埋まってしまっている底樋からの排水管を下の段から掘削して探り当てることとなりました。

重機も投入し、かなり苦心しました。・・・でも土の中から水が噴き出てきたときは本当に感激しました!!

(泥が詰まった土中の排水管跡から水が噴き出した瞬間)

(底樋からつながった排水管。パイプの高さで鏡池の水位を調整できるようにしました。)

見つかった排水管の詰まりを清掃し、延伸していったん小池に水を溜めるようにしました。さらにここから延伸してようやく敷地外へ流すルートが整備できました。

何とか底樋の機能を復活させることができ、ずっと懸念しておられたオーナーも一安心というところです。


また、鏡池下段の敷地では既存の「タイサンボク」の大木を利用して新たな茶室を建築する構想が持ち上がりました。

できればツリーハウスにする着想でしたが、樹木自体に無理があるのでタイサンボクに寄り添う形で独立した高床式の茶室にすることに・・・。(なお、新たな茶室は、ツリーハウス風にすることから宙庵(ちゅうあん)と名付けられました・・・。)

取り急ぎ今回は、鏡池の排水と併せて、茶室周りの粗造成にとりかかりました。来年のお花見茶会でのお披露目をめざしています。

茶室についてはこれから大まかな基本設計に入り、徐々に着工へと進めていく予定です。

宙庵は建築基準の関係もあり、10㎡未満のかなりこじんまりとした茶室(小間)になると思います。でも在庫の雑多な資材を利用してまったくの手作りになってしまうので不安も大きいのですが、でもやはり楽しみでもあります!


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