個人邸・モチノキ、レイランディの樹勢回復処置

樹種名 モチノキ (モチノキ科) 樹高9m、幹周1.8m、枝張5m レイランディ (ヒノキ科) 樹高4.5m、枝張1.5m 作業種別: 樹勢回復処置 モチノキは当家のシンボル的な存在の老木ですが、踏圧や過度の強剪定が繰り返されて樹勢が極度に衰弱していました。随所に樹皮割れと腐朽が見られ、またカイガラムシも多い。 腐朽は枝部を中心に全体に及んでおり外科治療を施しようがありません。根系の活性化をはかることで樹勢を回復し腐朽に対する抵抗力を高めることとしました。カイガラムシの多発は樹勢の衰えによる二次的な症状のようです。薬剤散布施用、および支柱にて樹体を支持するとともに、剪定はしばらく控えることにしました。 レイランディ(レイランドヒノキ)は常緑樹ですが、急激に全落葉してしまい枯死が危惧されました。 直接的には水枯れによるものと判断されるのですが、根系自体が衰弱して吸収機能が低下していると思われます。舗装等に囲まれた狭小地の立地条件は変更できないので、土壌改良と活力剤を施用して根系の活性化をはかるとともに、枝抜き剪定を行いました。 (その後、枝葉が再展開して回復しています。)

衰弱したモチノキ、支柱の設置

枝や幹の腐朽、 土壌灌注、土壌改良

全落葉したレイランディ


 

1年後のモチノキ

1年後のレイランディ


(樹木医、樹木診断・治療、大阪)


関連記事一覧